2020年2月から始まり、未だ収束の見通しが立たない新型コロナウイルスによる感染症。
多くの方の生活に影響を及ぼし、「ニューノーマル」という言葉も生まれるくらい沢山の変化が起きています。皆さんの生活はどのように変わったでしょうか?
弊社はコロナ禍以前よりテレワーク(在宅勤務)を行っていたので勤務形態としての大きな変化は無かったのですが、新しい生活様式がもたらすマーケティングへの影響は無視できないので、今回は新型コロナウイルスがマーケティングにおいてどのような影響を与えているのか書いていきたいと思います。
なお、弊社のテレワークについて気になる方は、是非過去のブログをご覧ください!
https://medelu.jp/medelu/1004/
目次
1.EC市場の拡大
コロナ禍による影響の中でも、「買い物の仕方」の変化は多くの方が感じていると思います。
私も以前よりオンラインショッピングをする事が増え、店頭に足を運ぶ事が本当に少なくなりました。
日本では1993年に日本初のECが誕生しました。
第1号店は広島にある家電量販店だったそうです。その後、BtoCにおけるEC市場規模は2010年に約8兆円でしたが、2019年には約19.4兆円まで拡大しました。
市場規模の拡大と共にBtoCのEC化率も年々増加しており、2019年は6.76%と前年比 0.54 ポイント増え、BtoBにおいてはEC化率が31.7%となり、前年比1.5ポイント増となっています。
このように、ビジネス形態問わずEC市場は拡大しています。
経済産業省のデータを参考にしている為2020年の統計はまだ出ていませんが、コロナ禍の影響を考えると2020年もEC市場の拡大は間違いないと言えるでしょう。
2.業界別に見たEC化の流れ
EC市場の拡大については今まで見てきた通りですが、その背景には今までは実店舗のみで販売していた、もしくは実店舗をメインに販売していた店舗がECに力を入れ、EC化が進んでいる事もあると思います。
物販系に絞ってみると、下の表のように2019年は前年に比べ市場規模もEC化率も増加している事が分かります。
市場規模の大きいファッション業界や家電量販店等は、コロナ禍の影響が出始めた2020年後半以降のEC売上が伸びており、ある家電量販店は2020年8月のEC売上高が前年比約40%増、アパレルブランドでは2021年3月期のEC売上が前年比約20%増となっています。
もちろん、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングのようなECモールも売上が着実に伸びてきており、消費行動がECに遷移している事が分かります。
3.ECにおけるCtoC取引
ここまでの話でEC市場が好調であることは分かりましたし、今後もその流れは変わらなそうです。
その影響か、最近はインターネット上で個人向けECサイト開設に関するコマーシャルをよく目にするようになった気がします。
では、少し視点を変えてCtoC、つまり個人対個人における取引について見ていきたいと思います。
経済産業省がCtoC-EC市場としてフリマアプリとネットオークションに対して行った調査によると、2019年の市場規模は約1.7兆円であり前年比9.5%の伸び率となっています。
ただしこの数字には一部BtoB及びBtoCの取引も含まれているようですが、それにしても市場規模が大きい事が分かります。
CtoC-EC市場がここまで拡大した背景には、フリマアプリの普及があるようです。
ネットショップを行うにあたっての最大の課題は商品の供給と言われていますが、フリーマーケットという取引であれば自身の持ち物等を売ることが基本になるので、商品の供給という懸念がなく広がっていったと考えられます。
また純粋な「個人」ではないですが、個人事業主がネットモールに出品したりオンラインショップを開業したりという流れも出てきていますので、EC市場が活発になっていく事は間違いないでしょう。
4.まとめ
今回はEC市場が拡大している現状や、それに伴う個人EC市場の活発化について書いてきました。
私自身、この記事を書くにあたり色々調べましたが、日々の一人ひとりの生活様式の変化が経済を動かしているのだなぁと改めて実感しました。
マーケティング業界では最近、消費者がオフラインとオンラインを行き来しているとも言われますが、オンラインの存在感はますます強まっていくでしょう。
次回のブログでは、EC市場におけるマーケティングが実店舗におけるマーケティングとどのように違うのかについて取り上げたいと思います。
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最終更新日:2024年5月16日