以前の記事でデータドリブンマーケティングについてご紹介させて頂き、現代のオンラインマーケティングでは過去の経験や勘でマーケティングの方針を決めるのではなく、データを収集しそのデータを元に経営判断をしてくことが必要だと書かせて頂きました。
その記事では主にユーザーのサイト内行動ログデータ等を収集して活用していく、というお話でしたが、今回はオンラインで一般消費者の意見を収集するアンケートツール等について取り上げたいと思います。 

1. オンラインアンケートツールとは
2. どのようなアンケートツールがあるのか?
3. アンケートを取る時にSNSは活用出来るか?
4.  まとめ 

購買行動がオンライン化しオフラインで消費者の声を収集することが難しくなってきているなか、様々なWebアンケートツールが出てきています。
これらはWeb上でアンケートの作成~実施するためのツールのことを指し、大きく分けてアンケートの作成~配布~回答の回収の機能を搭載している「アンケートフォーム作成ツール」と調査会社が保有しているモニターに対してアンケートを行う「ネットリサーチツール」の2つがあります。 

どのようなタイプのツールを使用するにしても、ダイレクトマーケティングを行う上で行動ログ等のデータだけでなく、アンケートで収集した一般消費者の意見はブランド指針や取扱商品、マーケティング手法にも大いに活用出来ます。
使い分けの基準としては、自社でアンケートをしたい対象が決まっておりモニター数も十分いる場合は前者の「アンケートフォーム作成ツール」を使用し、アンケート対象が決まっていない、もしくはモニター数が少ない場合は後者の「ネットリサーチツール」を使用するといったところかと思います。 

無料で手軽に利用できるツールの一つに「Googleフォーム」がありますが、今回はマーケティング目線でのデータ収集ですので機能が限定的、且つ元々マーケティングリサーチ用に開発されたわけではないこのツールは除いて最近注目されている別のツールをいくつかご紹介したいと思います。

1. Freeasy  
登録されている450万人のモニターに対して24時間いつでもアンケートを実施出来るセルフ型アンケートツール。
初期費用はなく、利用料金は500円~(500円=50人に対して1問)となっています。
対象人数や設問数によって費用規模も選べる為、手軽に始められるツールかと思います。
https://freeasy24.research-plus.net

2. Questant 
ドラッグ&ドロップなど直感操作で簡単に自社に合ったアンケートが作成できるツール。
質問数に上限はありますが無料で利用でき、アンケート回答結果閲覧数やダウンロード数に応じて3つの有料プランも用意されています。
無料でカスタマイズも出来るため、オリジナリティを出しつつコストを抑えたい場合には良いかと思います。
https://questant.jp

3. SurveyMonkey 
様々な形式(アンケート、クイズ、投票)で手軽に作成でき、結果を自動で分析してくれるアンケートツール。
またツールを使えばFacebookにアンケートを投稿できます。
チームプラン、個人プランとあり月額5,833円(個人プラン)から利用可能で、カスタマーサポートもつくので継続的にアンケートを実施したい場合には良いかもしれません。
https://jp.surveymonkey.com

4. CREATIVE SURVEY
SalesForceと連携が可能な法人向けクラウドアンケートシステムです。
権限設定やセキュリティ等の設定も出来るので、情報管理の部分をしっかりされたい場合は良いかもしれません。
ただ料金は未公開の為、利用したい場合には個別で問合せが必要となります。
https://jp.creativesurvey.com

 特徴 費用 
Freeasy 手軽にアンケートの作成が可能 500円~ 
Questant カスタマイズが簡単なツール 無料、有料プラン(年額50,000円~) 
SurveyMonkey 様々な形式で作成可能 月額5,833円~(個人プラン) 
CREATIVE SURVEY 法人向けサービス 要問合せ 

ここまでオンラインでのアンケートツールやアンケートシステムをご紹介しましたが、SNSのアンケート機能を使う事も一つです。
自社でSNSアカウントを運用されている場合や、これからSNSを始めようと考えられている場合は情報の発信だけでなくユーザーの声を収集する事も可能ですので是非参考にしてみて下さい。
 
1. LINE 
LINEビジネスの機能である「リサーチ」を活用してアンケートをとる事が出来ます。
複数の質問を設定でき、自由記述も設ける事が出来ます。
LINE公式サイトによると、モニター数は595万人で半数が10~29歳の若年層という事で幅広くリサーチを行う事が可能です。 
LINEリサーチについて
 
2. X(旧Twitter)
投票機能を使ってユーザーの意見を収集する事が出来ます。
1つの質問に対して最大で4つの回答を用意出来、ユーザーが選択して回答する形式です。
多くのアンケートを取るというより、ユーザーとのコミュニケーションの一環として活用するのは如何でしょうか? 
X(旧Twitter)活用例(活用事例紹介出典元:https://blog.twitter.com/ja_jp/a/ja/2016/0621pcm) 

3. Instagram
ストーリーズでのアンケート機能を使う事でユーザーの意見を収集する事が可能です。
X(旧Twitter)の投票機能と同様に1つの質問に対して2~4個の回答を用意出来ます。
ストーリーズへの投稿なので24時間しか表示されないため、即時性のあるものなどユーザーとの話題性共有等で活用するのが良いかもしれません。

本日ご紹介したツールの他にもアンケートツールは色々あるので、用途や予算、継続性などによって最適なものを選択して頂ければと思います。
弊社でも本日ご紹介したもののどれかを使って市場調査をしてみたいと思っているので、またその際には別の記事で紹介させて頂きます。 

またオンラインアンケートは手軽である一方、調査会社のモニターを使用せず自社で実施する場合にはアンケート回答率を上げるためにクーポンの発行等の工夫も必要になってくると思います。
しかしSNSのアンケート機能でも書かせて頂いた通り、アンケートと言ってもユーザーとのコミュニケーションツールとして使用する事も可能なので、自社のロイヤル顧客育成の1ツールとして使ってみるのも良いかもしれません。
そして集まった結果はダイレクトマーケティングにおける重要な顧客意見の一つとして自社のマーケティング戦略に活用し、企業のブランドをユーザーと共に育てていくという好循環が作り出せると良いですね。

弊社medeluでは、ダイレクトマーケティングのノウハウから、事業ごとに最適化した勝ち筋をご提供できるようサポートして参ります。お困りの点などございましたら、どうぞお気軽にご相談下さい。 

最終更新日:2024年7月5日