東京オリンピックやコロナ禍が後押しとなり、キャッシュレス決済が急速に普及しました。
今では私たちの生活に完全に浸透し、お財布を持たずにスマホだけで買い物に行くという方も増えてきていると思います。 

今回はバーコード決済など、キャッシュレス決済の概況やダイレクトマーケティングにおいてどのようにそれらを活用していけるのかについて書かせて頂きます。

目次 

1. キャッシュレス決済の概況
2. 決済サービスを活用したダイレクトマーケティング
3. まとめ 

1. キャッシュレス決済の概況 

まず、決済方法は現金（キャッシュ）とキャッシュレス決済に分けられ、後者の中にクレジットカード、デビットカード、電子マネー、コード決済が入ります。
2022年6月1日に経済産業省が発表したキャッシュレス決済の利用状況を見ても分かるように、キャッシュレス決済が占める割合は右肩上がりで2021年は5年前の2016年と比較すると約1.6倍になっています。 
※算出方法の詳細については、経済産業省サイトをご覧ください

キャッシュレス支払額及び決済比率の推移

そしてキャッシュレス決済の中でも統計データとしては2018年に登場したコード決済はこの4年間でクレジットカードに次ぐ決済手段になっています。 

キャッシュレス決済比率の内訳の推移 

経済産業省はキャッシュレス決済比率を2025年までに40％程度、将来的には世界最高水準の80％まで上昇させることを目指しており、推進施策の一つとしてマイナポイントの取り組みが始まっています。 

そしてこのキャッシュレス決済の中でも特に最近勢いのある決済方法がPayPayです。
利用者数が5,000万人目前となっており、日本の人口の約半数が使っている計算になります。 
そしてMMD研究所によると、最も利用されている決済サービスはPayPayを筆頭に携帯キャリア系の決済方法が並んでおり、各キャリアの自社が持つユーザー基盤を活用している事が分かります。

出典：https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2020.html 

2. 決済サービスを活用したダイレクトマーケティング 

ここまでキャッシュレス決済の概況をお伝えしましたが、これをどのようにダイレクトマーケティングで活用出来るか？について弊社クライアント様の事例含めご紹介します。

従来はキャッシュレス決済というとクレジットカードやデビットカードがほとんどで、ECサイトでもクレジットカード決済のみの店舗がほとんどでした。
しかし前述の通り、キャッシュレス決済が浸透するにつれ決済サービスが拡充され、ECサイトに限らずリアル店舗でも対応している決済手段が増えてきました。

利用できる決済サービスを増やすことはカスタマーエクスペリエンスの向上に繋がりますし、また決済サービス利用者のデータを活用して自店舗にユーザーを誘引させる施策を打ち出すことも可能になっています。

 実際、弊社のクライアント様でECサイトをリニューアルするタイミングでPayPayや楽天ペイ等を導入され、購入者の中で1割ほどがこれらの決済を利用していることが分かりました。
今は次のステップとして、まだサイトに訪問していないユーザーへの接点創造のきっかけとしてこれらの決済サービスを利用しようと試行錯誤されています。
具体的にはPayPay内の広告掲載やリアル店舗及びECサイトへの集客手段としてクーポンの活用などです。

利用者の多い決済サービスはそれ自体の集客力がある為、そのネットワークを活用して自店舗への誘因に活用する事が出来ます。
また各決済サービスは独自のポイントやキャッシュバックなどのキャンペーンもやっていますので、そういった催事を上手く活用してマーケティング施策を考えていくことが今後は重要になってくると考えています。

また、前回の記事でO2O/OMO/オムニチャネル化について書きましたが、キャッシュレス決済もオンラインとオフラインを繋ぐ一つのツールとして今後活用されていくでしょう。 
特にコード決済はスマホ端末を使って決済するので、SNSを利用した情報発信からECサイトへ誘導しコード決済により購入を完結させるといったスマホの中で一連の購買行動を完結させることが可能です。
また顧客にとっては、店舗のポイント以外も決済サービス独自のポイントを貯める事が出来てお得さが増すため購買意欲の刺激にも繋がります。 

決済サービス提供会社各社もカスタマーエクスペリエンスの向上を目指して新たなサービス等今後も用意してくるでしょうから、オフラインやオンラインの垣根はどんどん低くなりより便利に、お得に買い場を選ばずにショッピング出来る日が来るでしょう。 

3. まとめ 

今回はキャッシュレス決済を中心に決済サービスをキーワードにお話しさせて頂きました。 

決済サービスに限りませんが、様々なサービスが次々と生まれています。
それらサービスの中から自社のサイト規模や必要なインフラ、運用管理の煩雑さ等も鑑みてどれなら将来的にも活用出来そうかを選定するのはなかなか難しいかと思います。
また、最新情報を常にキャッチするというのもなかなか大変な仕事です。
 
弊社medeluでは、ダイレクトマーケティングのノウハウから、事業ごとに最適化した勝ち筋をご提供できるようサポートして参ります。お困りの点などございましたら､どうぞお気軽にご相談下さい。

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最終更新日：2024年7月5日